ももくり保護ニャンズダイアリー

保護猫・犬活動を応援しています/自身の保護猫2匹との日記。これから保護猫を迎える方や多頭飼いを始める方へお役立ち情報をお届け

同棲カップルが里親になるには?~二人で決めなくてはいけないこと・保護団体に伝えること~

こんばんは
ももくりです。

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Yahoo!知恵袋で「保護猫の里親になりたいけど、同棲中のため断られてしまう
detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

という質問がありました。

他にも関連の質問を見てみると
「同棲カップルが犬猫を飼うのはいけないことか?」
「未婚の同棲カップルには保護犬(猫)を譲れないという条件ばかりで、どうにか方法はないか?」
等々の『同棲カップルで里親になることは難しい』と分かる質問がいくつか見つかりました。

犬猫好きな方でやっと実家を出て、彼氏彼女と住み始め、落ち着いたころ…
同棲中にペットを飼いたくなることは多いかと思います。

結婚式の情報サイト「ハナユメ」の調べでは、
42.5%の人が結婚前に同棲していたそうです。
hana-yume.net

と考えると、現在日本全国でペットを飼っている人の割合は3世帯に1世帯と言われています。
同棲中に「ペットを飼いたい」と思う事はそんなに珍しいことではないように思えますね。

もちろん、ペットショップでは「どういう家族構成ですか?」と聞かれることはあっても
『同棲中はお買い上げいただけません』『結婚してからペットショップに来てください』なんて言われません。
ももくりが試しで大手ペットショップ、コジマ・Coo&RIKU ・イオンペットなどで聞いてみました)

ですが、保護団体からは断られることが多いです。
その理由と、同棲カップルが新しく家族を迎える上で考えてほしいことを書いてみました。

同棲中のペット飼育について、保護団体が嫌がる理由

一番の理由は「信用できない」からです。

  • 法律婚と違って、社会的な制約もないため、簡単に別れる
  • 法律婚と違って、客観的に見てどの程度お互い真剣なのか分からない
  • 別れた後、どちらが犬猫を引き取るか揉めて結局ペット可の住宅を2人とも探せず、捨てる
  • 別れた後、犬猫を引き取った方がペットを見るたび過去を思い出して辛くなり、手離す
  • 今後すぐに結婚、結婚式、新婚旅行、引っ越しなどの忙しいイベントが押し寄せてくる可能性がある
  • 今後すぐに子供ができ、赤ちゃんがアレルギーになる可能性がある
  • 赤ちゃんの安全上の問題で、猫ちゃんが捨てられてしまう可能性がある

このような理由が挙げられます。
たしかに、法律婚と違って、第三者であり全くの他人の保護団体から見て
「同棲」って関係自体がこれからの猫ちゃんの幸せを考えると不明瞭な点が多く、
譲渡する気にならないのも理解できます。

人気があるのは子猫ですから、
同棲解消したからと言って、猫ちゃんを再譲渡・・・としても
迎え入れたときは可愛い盛りの3ヵ月だったのが、2歳3歳、、、となると再譲渡も難しくなります。
再譲渡に時間がかかればかかるほど、人は面倒になり、捨てる・・・という選択肢を選んでしまう(かもしれない)

また、保護団体で活動している人の多くは”30代~50代の女性”です。
独身の方、もしくは保護活動は完全ボランティアなため、専業主婦の方が多いように感じます。

そういった年代や環境の方にとって、単純に「同棲の印象が悪い」というのはあるかもしれません。
(なんで結婚しないの?男性に良いように使われているのでは?男性に責任感や覚悟がないのでは?等々)

もちろん、
同棲カップルには理解があり、人柄を見て決める
という保護主さんや保護団体さんがいらっしゃるのも数少ないですが事実です。
ちゃんと猫ちゃんワンちゃんを幸せにできる!という自信のある方は、
そういった理解のある保護団体を探し、申し込みをしてみましょう。

同棲中にペットを飼うということ

上記のとおり、同棲中のペット飼育は何かとリスクがあります。
「2人でまだ方向性やライフプランが完全に決まっていないため、同棲している」という場合が多いでしょうから
また、ライフプラン(今後の人生計画)が明確に決まっていても、
急に子供が出来たり、急に別れたり、することがあるかもしれません。

そんな同棲生活です。
2人ともペットを飼育することに賛成していることはもちろん、
何かあった時のペットの行く先をしっかりと決めておく必要があります。
金銭面に関しても同じです。
動物は人間のような保険がありません。
『ペット保険』というのがありますが
任意でそれなりの積み立てが必要となりますし、すぐにお金が支払われるわけではなく、
高額な医療費を一度負担する必要も出てきます。

ここでは便宜上”ペット”という表記をしておりますが、大切な”家族”です。
犬猫だから病気になっても仕方ない、病気になったら諦める、と簡単には言わないでください。

~2人で決めることリスト~

  • 別れた時はどちらが引き取るか
  • 別れた後のペットの飼育費用は引き取る側だけで支払うか、予め別れる際に金銭を渡すか
  • ペットが病気になった時や体調が悪い時はどちらが病院に連れていくか(どちらが仕事を休むか)
  • フードや動物病院の費用はどちらが支払うか、完全折半か
  • ペット保険に入るか、その費用はどちらが出すか
  • 病気で高額治療が必要になった時の方向性(限界まで治療する・QOLを大切にする等)
  • 長期旅行の時にどうするか(新婚旅行ではシッターを利用する等)
  • 子供が出来たらどうするか(赤ちゃんの間は実家に預かってもらう・部屋を完全に分ける等)

~2人で共通認識していただきたいこと~

  • 絶対にペットを捨てない・喧嘩した時に八つ当たりしない(当たり前)
  • 結婚・出産のイベントで引っ越す際は、ペット可物件のみ(当たり前)
  • 別れた後もペットを大切にする(当たり前だけど実は難しい…)

楽しい同棲中にこんな事を話すのは縁起でもない・・・
と思うかもしれませんが、大切なことです。
これらをしっかり決めている、と文書に起こして保護団体さんに渡すと、保護団体さんも安心するかもしれませんね。

これから長ければ20年近くともに生きる命ですから、結婚や子供についての考えと同じように
ペット飼育について話し合う必要があるかと思います。

たくさん考え抜いて、たくさん2人で話し合って猫ちゃんを迎える準備はバッチリなのに
譲渡してくれる団体が無い…という場合は、ぜひ一度お問い合わせください。
都内・首都圏ならお力になれるかもしれません。


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