ももくり保護ニャンズダイアリー

保護猫・犬活動を応援しています/自身の保護猫2匹との日記。これから保護猫を迎える方や多頭飼いを始める方へお役立ち情報をお届け

【外猫問題】地域猫の危険性について

こんにちは
ももくりです。

今回は『外猫』について
私の思う危険性をお伝えします。

保護猫カフェ設立にむけて
私の考えを整理するためにも書きました。

ここでは便宜上

地域猫
・飼い主のいる猫ちゃんの屋外飼育
 (室内と屋外両方自由に出入りできる子も含む)
・野良猫

を総称として『外猫』と呼ばせていただきます。
(外猫=お外にいるすべての猫を指す)

※なお、この記事は現在TNR活動をされている方、屋外飼育をしている方を批判するための記事ではありません。
あくまでも『私はこう思うので外猫を減らしたい』という意思表示です。

外猫について

外猫を0にしたいという考え

まず最初に、私はお外にいる猫さんを0にしたい、
そう考えています。

もちろん、殺処分も0にしたいですし
外にいる猫を0にする=
外にいる猫を駆除したい、なんてことは考えていません。

どうして外猫反対なの?

答えは明確で
あまりにも危険性が高いから

・車や自転車に轢かれるリスク

・子供や残虐な人にいじめられるリスク
 (石投げなども含む)

・動物虐待愛好家により虐待されるリスク

・寒さ暑さなどの環境的な厳しさにより命を落とすリスク

・保健所持ち込みで殺処分されるリスク

などなど
あげればキリがありません。

もちろん、室内でもコードをかじったことによる感電のリスクや、無知な飼い主による「食べてはいけないもの」を食べてしまうリスク、猫に有害な「アロマ・香料・衣服消臭スプレー」による健康被害などもあります。

ですがそれらは、人間側が見極めて譲渡活動し、
人間側が勉強して危険を発生させなければ
室内の猫危険リスクは限りなく0に近づけることが可能です。


でも外なら?

いくら運転手が気を付けていても、
車に轢かれる猫は後を絶ちません。

保健所に持ち込まれる猫
収容される猫も徐々に減ってきているけど
日本全国で0には程遠い。

動物虐待愛好家を0にしよう、
外猫をいじめる人を0にしよう、
としても
これは『すべての他人』に関わることなので
いくら教育を徹底しても、虐待厳罰化の法律を改正しても、
危険リスクを0にすることは困難です。

だって、
人を殺してはいけません、
人に暴力をふるってはいけません、
ともう何年も何十年も何百年も教えられてきたのに
未だ殺人事件は無くならないし、
暴行事件も全国各地で毎日のように発生しています。

そんな『どんな人がいるか分からない屋外』です。


猫は人間と違って、
防犯ブザーを持つことも、
「助けてー!」と叫ぶことも出来ないです。

人間よりずっと軽く、ずっと運びやすいです。
(一度捕獲機やバックなどに入れてしまえば)

外で暮らす、という事は
常に危険と隣り合わせという事です。


猫のために完全室内飼い?


今あげたのは『猫側のリスク』ですが
人間側にもリスクがあります。

・車を運転していたら猫が飛び出してきて避けたら事故に…
 避けれなくて轢いてしまった…
・車の下に猫がいた、ボンネット内に猫がいて…
・猫の糞尿被害にあう

などなど
猫好きな方なら、自分で轢いてしまった!と
後悔してもしきれないでしょう。

私は、車ヘビーユーザーでほぼ毎日運転していますが
無違反のゴールド免許です。
常に安全運転ドライバーですが、、、

実は、
猫ちゃんを轢いてしまった事があるんです。

書こうか迷った話ですが
私の考えの原点でもあるので
紹介させてください。

<猫を轢いてしまった状況>

野良猫の多い地域という事を知っていたので

猫バンバンや車両の下チェックは必ずしていました。
(しゃがんで目視確認・夜間だったためライトで照らした)

もちろん、走行中は制限速度厳守です。

乗り込んでから道を調べて4~5分後、
出発しました。
そしたら何かの上を乗り越えた感触がありました。


「まさか!」と思い、車から飛び降りると
猫ちゃんがいたんです。


もう頭は真っ白、どうしようと思い、片っ端から近くの動物病院へ電話。

でも出ない。
そりゃそうです、もう閉店している時間。
土地勘もないので緊急病院も知りません。

車から飛び降りてほんの10分もしないうちに猫ちゃんは動かなくなってしまった。


大好きな大好きな猫。かわいい猫。
なのに、どうして?
他の人より人一倍気を付けていた。
猫バンバン以外にも
車の下を毎日しゃがんで確認していた。

なのにどうして???

結局警察を呼び、諸々の対応を行いました。

今になって思う原因は

・乗り込んでからの停車中に猫が入り込んだ?
・ハイブリット車だったためエンジン音はほぼ0
・猫の警戒心がなかったため出発の瞬間に車の下に入り込んだ?

猫ちゃんにごめんねごめんね、と
それからしばらくは寝ることも出来ず、
翌日は仕事中に泣き出す始末。

お寺に後日行き、もう一度供養していただきました。

この時から私は

「これだけ注意していても起きてしまう事故」
「避けようがない事故だってある」
「一番つらいのは命を奪われた猫」
「でも轢いてしまった人間側のつらさも想像を絶する」

と思うようになりました。

だから、外猫を減らすという事は
猫好きの人間側を救う意味もあるんです。

自分勝手だと思いますか?

でも、ここまで強く『外猫は0に』と思うくらい、
本当に辛かったんです。


屋外飼育している方を見ると
「車に轢かれる心配は無いのかな」
と思うのと同時に

「車で轢いてしまった人の気持ちも考えてほしい」

そう思ってしまうのです。


あんな思いはもうしたくないし、
誰にもしてほしくないのです。

だからと言って、車を0にできますか?

無理ですよね。

仕事で必要、足が悪い人にも必要、子供お年寄りにも必要。
私も腎臓と腰の病気があり、
長距離重い荷物を持って移動することが出来ないんです。

人間優先的な考えである、という事は否めません。
でもそれも動物と人間との共生の形だと思っています。

外猫を0にするということは
悲劇を減らすという事にもつながる。
そう信じています。

外猫0に向けてのTNR?

現在、いろんな団体がTNR活動に取り組んでいます。

人慣れをしている、子猫、家庭での飼育に適している子から里親を探し、
大人猫、人間にあまり懐かない子などは
負の連鎖を止めるために、TNR活動で着実にゆっくりと外猫の数を減らす…

多くの団体が行っているTNRは
殺されるために、生まれてくる命を0に。
という願いから始まったものだと思います。


私もTNR活動には賛成です。

でも今後地域猫をそのままに、
数が増えすぎないようにしよう、
猫は自由に外で暮らすことも必要、
というのはあまり賛同出来ません。

外で暮らす猫は0にすべきと思います。

それが、イエネコとして
猫を家畜化し、
繁殖を行ってきた
人間側の責任だと思うのです。

最終的な目標は外猫0

外猫0へ、
という最終目標達成のためには
様々な手段があります。

・TNR活動で母数を減らす
・生体販売(ペットショップ)縮小
・里親になる人の拡大
・完全室内飼育の徹底
・去勢避妊手術の徹底


そして一番は
★外猫について、多くの人が正しい知識を持つこと


そもそも、家の中で家畜化されて
繁殖された子の血も入っているわけです。
(遺棄や脱走から野良猫として繁殖した事も含め)

自然にいるヤマネコとは違います。

野良猫の寿命は
3~5年

家猫の寿命は
10~20年以上

と言われています。

外でエサやりをするくらいなら、
家の中で飼育してあげてください。

飼育環境が無いのであれば
去勢避妊手術をしてください。

家の中で飼育、
去勢避妊手術も出来ないのであれば、
里親を探してあげてください。

それも出来ないのであれば、
エサやりは自分勝手でしかないのです。


猫は驚くスピードで繁殖し、
2~3匹の猫から、5年程度で50匹~100匹程度への繁殖も可能だと言われています。

そんなに増えた子の面倒を、全部外で見れますか?

面倒を見れないという事は、
むやみに増やすだけ増やして、
責任を放棄するという事です。

50~100匹に増えた猫の多くは、
3~5年以内になんらかの理由で亡くなります。

最初の2~4匹の子がもしあたたかいお家で
あたたかい家族のもと生きていたら、
最初の子たちは長ければ20年、
素敵な家族と暮らせます。

虐待家に虐待されることも無ければ
車に轢かれることも、
冬の寒さで死ぬことも、
飢えで死ぬこともないんです。


こういった考え、知識が正しく広まること。

それが一番大切だと思います。

「猫が好き」という人たちにだけ広まれば
十分なのです。
その人たちの意識が変われば、
着実に外猫は減り、0が目指せるんです。


最後に

自分の考えを、長々と書かせていただきました。

最初から最後まで読んでくれる人は何人いるかな(笑)
と書き終わってから思いました。

でも、省略するものでもないし、
私の原点の考え方なので
全部書かせていただきました。

これから保護猫カフェ
設立頑張ります。

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