ももくり保護ニャンズダイアリー

保護猫・犬活動を応援しています/自身の保護猫2匹との日記。これから保護猫を迎える方や多頭飼いを始める方へお役立ち情報をお届け

【4/21追記】イヌ・ネコへの新型コロナウイルス(COVID-19)の感染について

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こんにちは
ももくりです。


緊急事態宣言が全国に広がることになりましたね。
なんとも言えない、しんどい日々が続いています。

ネコやイヌにも新型コロナウイルス(COVID-19)が感染するのでは?

というニュースを見かけ、心配になりました。


ももくりは自身が医療関係者なので
こういった事態の際は
ネットニュースやTVニュースではなく
専門機関より直接情報を仕入れる事にしています。


当初は『ネコやイヌなどの愛玩動物には、新型コロナウイルスは移らないだろう』という考えを発表していた各団体も、
つい最近から『感染しないとは言えない/否定はできない』という見解に至りました。



私も当初の情報から変わってしまったため混乱していますが、このような状況になったら『犬や猫も感染する』という前提で動くことが必要になるかと思います。


新型コロナウイルス感染症(COVID-19)について

どういった機関からCOVID-19の情報を仕入ればいいの?


日本の人間サイドの医学で言うと、
厚生労働省
・日本感染症学会
・日本ウイルス学会
などが信頼できる情報を提供してくれる、
と言えるでしょう。

また、感染症に強い大学病院の論文や見解を確認するのも一つの手です。


では、イヌやネコについては?

日本獣医師会
・日本動物病院協会

などが信頼できるのではないでしょうか。


nichiju.lin.gr.jp


今、感染症対策として飼い主ができる事

人間と違い、イヌ、とくにネコは
3密と言われる空間に行くことは
ほぼないと思います。

・密閉
・密集
・密接

ご家庭内のみ、こういった状況になりえる、
くらいのレベルかと思います。

そのため、
犬猫も感染する!?じゃあ捨てなきゃ
なんてことにはなりませんよね?
よく考えれば

つまり、移すとしたら人間側から!ですもの。


そのため、人間サイドが出来る事は

①犬や猫を3密空間に連れていかない

②自身が感染したらペットと離れて生活する

⇒今のうちに感染した時、誰に預けるか?を検討

③玄関には犬猫を入れない

④犬の散歩後はしっかりと足の裏を拭く

等々の対策をオススメしたいです。


考えられる感染経路は?


これはあくまでも人間同様の方法で感染するとしたら、の話ですが、
新型コロナウイルス感染症の感染経路は主に
飛沫感染』と考えられています。


呼吸器系感染症は基本的に
血液感染しないと言われています。

(インフルエンザ・結核SARS等)


今回の新型コロナウイルス感染症
新型のウイルスのため、
絶対に血液感染しないとは言い切れませんが
まずは『飛沫感染』を防ぐことが一番重要です。


主な感染経路である『飛沫感染』はどうやってうつるの?


・感染している人のくしゃみ、咳で飛んだ飛沫を吸い込み、感染

・感染している人の飛沫が付着しているもの(ドアノブや手すりなど)を触った手で、目をこすったり、鼻を触ったりしたことによる粘膜からの感染

これが一番考えやすいでしょう。

ですが、もう一つ気をつけたい場面があります。

『床(地面)』からの感染です。

つまり、
くしゃみ/咳をする⇒飛沫が飛ぶ⇒飛沫は液体のため地面に落ちていく⇒地面が汚染⇒汚染された地面を歩いた靴底が汚染、という流れです。

汚染された靴底を触ったり、床を触ったり、靴紐を触ったりした後に、しっかりした手指消毒を行わず、手から粘膜へ感染…という可能性が考えられています。


実際に病棟の床から新型コロナウイルスの陽性反応が出ているという情報もあります。

ただ、これに関しては
どの程度強力なのか?新型のウイルスにおいて、どの程度床の汚染からの感染があったのか?という明確なデータは無いので(あくまでも床からウイルスが検知されているよという話)、一概に床が一番危険!靴底は一番危険!とは言えません。


できる範囲でリスクを減らす行動を取ろう!


日本感染症学会の出している『院内感染症対策講習会』のQ&A資料には
(MERSコロナウイルスの際)靴底や床の汚染は明確で、床や靴底・またはそれに触れた物を扱う際は手指の消毒徹底が必要、といった旨の記載がされています。

あくまでもこれは院内感染の予防方法資料ですから、街中とは状況が異なります。


でも、普段の感染症対策にプラスして

玄関でネコちゃんが寝ないようにしたり、
靴を触ったら必ず手を洗ったり、
お散歩後の足のふき取りをするだけで、

感染確率が減るかも?と考えると、しないに越した事はないですよね?


海外での感染拡大は、土足文化の影響!?
なんてニュースも出ています。

これも真偽は明らかでないですが、
出来る事をしよう!の1つに、
上記の対応をプラスしていただけないでしょうか?


もちろん、靴底を舐めるなんてことは普段でもしないと思いますので、特段毎回『靴底のアルコール消毒』が必要・・・なんてこともありません。


ただ、いつも以上に
『玄関の土間部分に物を置かない』とか
『靴紐を結びなおしたら手を洗う』とか
『ワンちゃんの散歩後は足をしっかり拭く』とか、
そういった事を徹底して行うことが、
もしかしたらとても有効な感染症対策の1つになるかもしれないのです。


家族を守る行動を取りましょう

ということで、

イヌ・ネコは新型コロナウイルス感染症に感染する
感染症予防対策は出来る限り全部やる

くらいの気持ちで行動してほしい、、
そう思うのです。


犬猫は感染しないだろうから大丈夫、は
自分は感染しないだろう』という
謎の自信と全く同じです。


最大限の努力をしましょう。
本当に日々、疲れちゃいますけどね・・・
でも、なんとか乗り越えましょう。
大切な家族のために★

【4/21追記】厚生労働省発表の『動物飼育者向け』Q&Aについて


www.mhlw.go.jp

厚生労働省HPにて、新たな情報提供が行われています。

感染症情報 > 新型コロナウイルス感染症について > 動物を飼育する方向けQ&A
にて動物を飼育されている方向けの
新型コロナウイルス感染症Q&A』が出されているので
よかったら読んでみてください。


抜粋すると、
現時点では、新型コロナウイルス感染症
動物由来の感染症だと考えられているため、
イヌやネコに移る可能性が十分に考えられる。
(海外ではいくつかの報告が上がっている)

ペット⇒ヒト への感染症例は
確認されていないが、念のための注意は必要。

①その他の感染症予防も兼て、
ペットと触れ合った後は、
手指の消毒・手洗いなどをしっかり行いましょう

②ペットの体調が悪い場合は
不必要に触れ合わないようにしましょう

という事が書かれています。

食事の環境も同様ですが
猫ちゃんが舐めた・触ったようなものを
安易に口に入れたりしないようにしましょう。
(これは普段の衛生管理も含めて)

以上、厚生労働省HPより追記情報でした。


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