ももくりです。
実は2週間~3週間ほど前から先住猫『こしろう君』の様子が何かおかしい・・・
そう思い、動物病院に連れて行ったところ
破歯細胞性吸収病巣
という病気だったことが判明。
長年猫を飼ってきた私ですが、初めて聞いた病名だったので
みなさんにシェアさせていただきます。
歯が溶ける病気、破歯細胞性吸収病巣
破歯細胞性吸収病巣とは、実は多くの猫が罹っていると言われている"歯"が溶けていく病気です。
最近の統計によれば、純血種猫の実に約80%、雑種猫の約40%がこの病気に罹っていると言われています。
元々、猫や犬は歯磨きをしないので、歯には「歯石」が溜まりやすく、
虫歯や歯周病になることもしばしば・・・
この病気が見つかる前に「猫の歯が小さい」「歯肉の腫れる歯周病を併発することが多い」というダブルパンチで、歯の溶けだした個所が赤く腫れた歯肉に隠れ、飼い主が口の中を覗いてみても分からない事が多いです。
動物病院で口内チェックしたり、麻酔をかけて歯石除去している時に見つかることがほとんどだそう。
この病気の多くは中年期から発症し始め、時間が経つにつれていろんな歯が溶けていく・・・という進行性の病気です。
治療法は『抜歯』が最有効。
参照:Petwell 猫-歯肉が腫れ、歯が溶ける
こしろう君も3/3に抜歯することとなりました。
どんな症状があらわれるの?
・口を気にする(顔をプルプルと振ったり、手で何度も毛繕いしたり)
・よだれが多くなる
・口臭が増す
・食欲低下
・柔らかいものを好んで食べるようになる
などなど。
こしろう君に実際あらわれた症状は
・食欲低下⇒カリカリをほとんど食べなくなる
・食事の後に口を気にする⇒顔を振る、手で何度も口元を毛繕いする
・涙を流す
この3つ。
最初は花粉症かな?鼻腔の不調かな?と思ったのですが、
動物病院に連れていき、歯茎を観察したところ赤く腫れており、この病気であるだろうという診断が出ました。
どんな治療をするの?
最終的には、抜歯するしかありません。
歯石のように、削って良くなる・・・というものではありません。
こしろう君の場合、抜歯の予約が少し先まで入れられなかったので
抗生物質・痛み止め の処方をしてもらい、少し食欲を取り戻してもらいました。
※悪化のスピードを遅らせる、痛みを軽くして食欲低下を防ぐ応急手当しかできません。
また、猫の抜歯は全身麻酔になるため、子猫・高齢の猫の場合は血液検査を行い、
事前に「麻酔に耐えられるか?」という検査をすることが多いとのことでした。
猫ちゃんの抜歯が不安・・・
抜歯するなんて猫ちゃんが可哀想・・・
と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、
猫は抜歯しても歯茎が丈夫なので、多くの猫ちゃんが抜歯後"カリカリ"だって全く問題なく食べられます!
グラグラの歯が口内を痛ませるくらいなら、スポッと抜いてしまった方が食欲も戻り、スッキリするようです。
この辺りは人間とだいぶ異なりますね。
今後の流れ~こしろう君の場合~
こしろう君は元々去勢の際に麻酔経験もあり、
また年齢も6歳なので麻酔検査は不要とのこと。
手術が出来る動物病院なので、
⇒お昼ごろにこしろう君を連れていき、預ける
⇒手術&経過観察のため半日入院
⇒手術当日の夕方~夜に引き取り
といった流れになります。
その後経過観察を行い、1週間~2週間程度でまた動物病院に状態を見てもらいに行きます。
猫の口内ケア・病気の予防について
かかりつけ医によると、この病気は猫ちゃんの個体差もあり、
破歯細胞性吸収病巣になりやすい体質の子もいるんだそうです。
ですが、歯周病や歯石のリスクがあるので
元々口内環境には十分配慮した方が良いということを言われました。
以前、Twitterの猫アカウントで【猫の口内ケア】についてアンケートを行ったところ、
58人中、
45%の人が「猫の口内ケアは何もしていない」と答えていました。
【拡散希望】猫飼いさんに質問です〜
— ももくり@保護猫2ニャン (@momo_koge) 2020年1月26日
猫ちゃんの口内ケアって何されてますか?(虫歯や口臭予防)
私も恥ずかしながら、ずっと何もしていませんでした。
(たまに気が向いたときに歯磨きオヤツをあげるくらい)
ですが獣医さん曰く
・猫の歯石除去は全身麻酔が必要
→人間のように気軽に何度も行えるものではない
・子猫のうちから歯磨きトレーニングをすることが重要
→歯石・虫歯・歯周病に歯磨きは大変有効
・歯磨きが難しい子は、デンタルケアおもちゃやおやつでケアを
とのこと。
反省し、まずは新入りぼうちゃんの口内ケアを始めました。
オススメ 猫の口内ケア商品
猫ちゃんの口内(デンタル)ケア商品は結構多くあります。
指に巻き付けて、歯磨きするタイプのもの
デンタルケアおやつでは一番有名?グリニーズ
ささみをガムのように食べる事でケアできるササミジャーキー
オーラルケアできるにぼし
などなど・・・
ぼうくんの場合、アレルギーがまだ確定できていないので
最初はグリニーズ・ササミジャーキー・にぼしを与えていましたが
現在は念のため『にぼし』のみにしています。
(ちなみに食いつきは全部よかったです)
にぼしでデンタルケア出来るととても良いですね。
穀物アレルギー(グルテンアレルギー)の猫ちゃんも安心して食べられます。
にぼしはもちろん、グルテンフリーですからね♪
猫ちゃんのデンタルケアはなかなか難しいかもしれませんが、
ぜひ猫飼いの皆さま、ケアしてあげてください。
猫ちゃんから口臭がする・・・
猫の口がドブのようなにおいがする・・・
よだれが多い・・・
突然いつものカリカリフードを食べなくなった・・・
急に痩せてきた・・・
なんてことがありましたら、早めに動物病院へ行ってくださいね。
皆さまの猫ちゃんが綺麗なお口で、楽しくゴハンを食べていけますように・・・!