ももくり保護ニャンズダイアリー

保護猫・犬活動を応援しています/自身の保護猫2匹との日記。これから保護猫を迎える方や多頭飼いを始める方へお役立ち情報をお届け

熱海市の土石流被害からペットの災害対策を考えてみる②|ペット同行避難について

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momo-hogoneko.hatenablog.com

⇒前回の続き

ペット(猫)同行避難について
掘り下げて書いていきます。

ペットと災害

住んでいる地域について知ろう

さて、皆さんがお住まいの地域では
『ペット同行避難』について
どんなガイドラインが設けられていますか?

平時の準備で最初に必要なことは
『知る』ということです。

・ペット同行避難できるのか?
・ペット同行避難できる避難所はどこか?

私の住む地域は、

 自治体でペット同行避難を推奨
 地域内全ての第一次避難所がペット同行避難可
 同行可能動物の種別規制無し(危険を及ぼす動物除く)

と行政HPに記載がありました。

しかし、避難所に『ペットケージの備蓄』は無いとのこと。

必要な準備について

東京都福祉保健局HP
『同行避難』するために・・・日ごろからの備えが大切です 東京都福祉保健局

環境省HP
環境省_ペットの災害対策 [動物の愛護と適切な管理]

等で準備が必要な物について記載されています。
今回は私がとくに必要だと思うものをご紹介します。

ペットケージ

momo-hogoneko.hatenablog.com

以前のブログ記事でも書きましたが、
普段はペットケージを使わなくとも
災害時は必要不可欠とも言えます。

ただ、女性一人での避難時等
ケージは重くて持っていけない…
という事もあるでしょう。

nekotobi.com

上記のサイトでは、
同行避難向けの軽量ケージを販売しています。
HP内に役立つ情報もあるので
よかったら読んでみてください。

また、普通のペットショップで購入できる
ハードタイプ・大きめキャリーバッグを
避難時用に準備しておく、というのも
良いかもしれません。

せっかく準備していても
実際の避難で持っていけなくては意味がないので、
自分に合ったものを準備しましょう。

特に猫ちゃんの場合、
避難時にケージが無い…では済まされません。
柔らかい布製のキャリーバッグしか無いという方は要注意です。
避難が長引けば、布製の安定しないバッグ内では
トイレすら出来ません。

ポータブルトイレ

ケージ内に設置できるポータブルトイレを準備しましょう。
(もちろん砂も一緒に)

どれも、それなりに安価で購入できます。

食料・消耗品

一番最後に、食料と消耗品です。

  1. ペットフード(ちゅ~る等も)
  2. お水
  3. ビニール袋(トイレ用)
  4. 水やゴハンをいれる器
  5. タオルや毛布

とくに、猫ちゃんの場合
避難所では凄まじいストレスを感じるでしょう。
普段のカリカリでは食べてくれない恐れもあります。
水分も一緒に摂取できるちゅ~るや
ウェットフードも準備しておきましょう。

また、大きめのタオルや毛布、
もしくは新聞紙や段ボールがあれば
ケージを囲い、視界を隠してあげることで
ストレスを軽減できるでしょう。
また、冬季は寒さ対策になります。
(ペット避難所は屋外に設けられる事があるため)

これらは比較的いつでも家にあるかと思います。
また、避難所に忘れてしまっても
いざとなれば周りの人とシェアする事で
解決できるものです。
(もちろん基本は自分で準備し持参しましょう)

ですが、ケージやポータブルトイレは
予備で持っている方はそうそういらっしゃらないでしょうし、
無くてはそもそも同行避難が困難です。

猫のための防災セット
というものも販売されているようです。

災害時は助け合い

色々準備していただきたい事について
たくさん書いてきましたが
全員が全員、このように準備できるものではないと思います。

私は人間用の防災セットも相当準備しているのですが
家族に『こんなに準備していたら周りの人にくれって言われそう』
と言われました。

正直、3.11や豪雨災害を経験したのだから
十分な準備をしておらず
大変な目にあうのは自分のせいだ

と思うこともあるのですが(怖)
いくら準備していても
火事でそれが燃えてしまう事も
倒壊により取り出せなくなってしまう事も
そりゃあいくらでもありますよね。

もちろん、いつまでも他人事で
いつまでも防災対策をしない人もいますよね。

私だって、防災グッズを準備し始めたのは
一昨年の豪雨災害からですから、
安易に人を責める事は出来ません。

災害が実際に起きてしまったら、
『自分はちゃんと準備してきたのに…』
なんて考えは捨てて、
困っている人がいたら、
何か力になろうと思います。

猫ちゃんのエサが無い人がいたら
分けるつもりですし、
我が家にはハードタイプのキャリーバッグと
大きいケージがありますから、
もし取りに行けるようでしたら
どなたかに貸し出しも行います。

ちゃんと準備しておくことで
心の余裕も生まれると思っています。

このブログを見てくださった方が一人でも
防災について考えてくださったら嬉しいです。